最近の図書館では、「開かれた図書館」と、図書資料の電子化がトレンドになっています。
政府・自治体によって「オープンデータ化」が推進されている流れから、デジタル化された資料を再利用可能なライセンス(クリエイティブ・コモンズやパブリックドメイン)で電子データとして公開する図書館が増えてきています。
それらのデータの中には、Stroly地図として使える画像データも多く公開されています。
その中から、Strolyで利用している地図のいくつかを紹介いたします。
国内の図書館・オープンデータ
国立国会図書館デジタルコレクション(http://dl.ndl.go.jp)
多くの蔵書を持つ国立国会図書館では、資料のデジタル化が進められており、量・種類共に豊富です。
【伊能図 第90図 武蔵・相模】
伊能忠敬が測量した、日本で初めての正確な国内全図です。
【上野一覧内国博覧会之図】
桜の絵が美しいです。
【土佐国高知山之城図〔日本古城絵図〕】
江戸時代のお城の城郭図もあります。
大阪市立図書館デジタルアーカイブ(http://image.oml.city.osaka.lg.jp/archive/)
大阪にまつわる文書、絵はがき、地図を公開しています。
【第五回内国勧業博覧会見物案内図】
1903(明治36)年に大阪で開催された博覧会の案内図です。
日本初の会場イルミネーションの絵が、ランドマークで見れます。
【 [大坂天保山沖]入船之図】
Strolyは地図でない絵も、「地図」にできます。
この絵では、遠景に描かれている淡路島東岸や徳島市内でも、現在地が出るようになっています。
京の記憶アーカイブ(http://www.archives.kyoto.jp)
京都中心に資料をオープンデータで公開。吉田初三郎の鳥瞰図も254枚あります。
【鞍馬寺絵図 (1651)】
江戸時代初期の鞍馬寺の境内図です。
【高瀬川 二条通より五条通迄 (1773)】
江戸時代の高瀬川の様子が分かります。
【目黒蒲田電鉄・東京横浜電鉄 : 沿線名所案内 (1926)】
現在の東急電鉄の路線です。まだ開通してない路線も多いですね。
海外の図書館・オープンデータ
Strolyでは、海外のオープンデータ資料も利用しています。
アメリカ議会図書館(Library of Congress )(https://www.loc.gov/maps/)
アメリカ中心に、27000枚弱の地図をデジタル化しています。
【北京 (1914)】
中国語と英語が併記されています。
【地球平面説に基づいた地図 (1893)】
Wikipediaの「地球平面説でも紹介されているオーランド・ファーガソンの絵地図です。
大英図書館(The British Library)(https://www.flickr.com/photos/britishlibrary/)
画像共有サイト「flickr」で画像を公開しています。
【ロンドン城壁 (1879)】(https://stro.li/a/_ATRP_BritishLib_UK0001London1879)
かつてのロンドンは城塞都市でした。門やロンドン塔をランドマークで表示しています。
【シュトゥットガルト (1894)】
シュトゥットガルトの中心街です。現在も道の大枠は変わってないことが分かります。
というわけで、今回は図書館でオープンデータで公開されている画像からStrolyマップ化した例を紹介いたしました。
これからも、多くの図書館で自由に使える形で、地図画像を含むデジタルデータの公開が進むでしょう。
Strolyでは、今後も図書館が公開したオープンデータの画像をStroly地図として公開していきたいと考えています。