Stroly BLOG

Stroly Map Creators Interview vol. 3

京都のイラストマップが大人気!ご贔屓さんを紹介する鴨川ゆかさんにインタビュー

PUBLISHED BY:

4 months ago

チョコレート、うどん、銭湯、お花見…京都をさまざまなテーマで切り取り、一枚の地図にまとめる。
鴨川ゆかさんが描くイラストマップはかわいい挿絵と鋭くかつ地元愛あふれるコメントがバランスよく組み合わせされいてとても魅力的。

きさくで元気、オシャレでかわいい鴨川ゆかさんはマップのイメージそのままです。今回は人柄はもちろん、どんな思いでイラストマップを制作されているのか伺いました。

【どんな人?】

- いつも鴨川ゆかさんの地図がアップされるのを楽しみにしています。

ありがとうございます。わたしはママで2人の子どもがいます。子育てや家事の合間に描いているのでママでも行けるところしか描けていないんですが、京都が好きなので楽しんで描いています。

出身は大阪ですが、結婚して大好きな京都に住むようになりました。上の子が7歳で、下の子はもうすぐ5歳なんですが、私の作品を見て「今回はお花見か〜」みたいな感じでよくチェックされています。

- 鴨川周辺のマップが多いのは、その辺りにゆかりがあるんですか?

正解です。私が住んでいるところは鴨川がすごく近いので、そこからペンネームをもらいました。

- 早速ですが、鴨川ゆかさんがデザインやイラストマップを描くようになったきっかけを教えていただけますか?

絵は子どもの頃からずっと描いていました。地図を描き始めたのは1年くらい前なんですが、それまでの10年間くらいは別の名前で今とは全然違うスタイルだったんです。

日本酒のラベルを描いたり、コスメのパッケージを描いたり、テキスタイルの図柄を描いたり、ラジオ局のパンフレットもずっと描いてたんですよ。でも2人目の子どもが生まれたあたりで、よく描いていた女の子を描くのがちょっとしんどいなって思い始めて。

そんな時に、思い出したんです。京都が好きで引っ越してきたなって。そこで「京都のことやったら、今やったら無理せずかけるかな」と思って地図の方に移行していきました。

鴨川ゆかという名前で始めた時に、本当は最初「京都暮らし始めました」という4コマ漫画を描いてたんです。でもその4コマの内容がマニアック過ぎて伸び悩んでいて…

そんな時、着物レンタルのお店をされている方からお店の周りの地図を描いて欲しいという依頼を受けて地図を描いたら、「ああ、面白いな」と。地図はそれまで一度も描いたことがなかったので、すごいシンプルな仕上がりになって。

他にどんな地図があるのか調べてみたら、海外の方が描いたとても可愛い地図を見つけました。
それがきっかけでもっと描いてみようかなと思ったんです。そこで、4コマは一旦やめて京都のご飯や銭湯の地図を描き始めたらSNSでの反応もよくて、続けて丁度1年ぐらいになりました。

【地図のこだわりは?】

- 始めて1年ですごい反響ですね。イラストマップを制作するに当たって特に気をつけていることはありますか?

通り名を間違えないのは絶対ですね。これは間違えると京都に人にめっちゃ怒られます。あとは「私らしいコメントかどうか」というのは意識しています。

書店で売られているような雑誌に載っているパーフェクトな、みんながわかりやすいコメントは「すごいな」と思うんですけど、雑誌にできないのは地元に住んでる、誰もスポンサーが付かない、私の好き勝手なコメントやなと。

SNSで自分があげているものに関しては、「あ、ここめっちゃ贔屓してるな」とか、わかるくらいめっちゃ偏った方がいいと思っています。好きで描いているものばかりなので。むしろそういう地図を描くように気をつけています。

- 地図に描かれている場所は行かれたところですか?

地図によっては気になるイベントを取り上げているので行っていないものもあるんですが、基本的には私か家族が行ったら描いています。

例えば銭湯マップを描こうと思ったのは、うちの主人と子どもたちがサウナの梅湯の大ファンでよく通っていてのがきっかけです。

「他の銭湯にも行こかな〜マップあったらいいな〜」と思って検索してもあまり可愛い銭湯の地図が出てこないし、京都に特化したものもその時はあまりなかったので、「じゃあうちの好みに偏った地図やろか」と思ったんです。

- その他の地図の情報源はありますか?

主人が京都の観光の仕事をしていることもあって、京都についてすごく詳しいので、聞くことがあります。
例えば桜のお花見マップは、有名じゃ無いところを集めようと思って描き始めました。

自分達がよく行く近所はわかるけど、「あとどこがあるかな?」と、もう少し知りたい時に聞いたりしました。

- 面白い切り口のマップを数々制作されていますが、今まで描いた地図の中でどれが一番好きですか?

一番好きなのは節分マップかな。色んな鬼がいてとても楽しく描けました。
あと、京都の人もすごい節分好きやなって気づいたんですよ。

- 京都にこんなに節分祭があるなんて知らなかったです。

そうなんですよ。2月入るちょっと前に主人が、「今描くんやったら節分やで」と言い出して。
でもあまりピンと来なくて「なんか描くことある?」と返したら「いや、京都で一番盛り上がるのは節分やで!京都のハロウィンはこれやで!」と強く推されました。

調べていくうちに祇園祭に匹敵するぐらい地元では有名で。神社ごとに鬼の演出や豆のまき方も違うことが分かってきてとても面白かったです。

そして何より、この地図を発表した時に「知ってる!」「やっぱり京都は節分やねえ」という声や、「知らんかった!」「行ってみたくなった」という反応がたくさんあって嬉しかったですね。

SNSでも、チョコレートマップなんかは「いいね」をたくさんいただいたんですけど、この節分マップはコメントをいただくことが多く、描いていて楽しかったのでとても好きなマップです。

【デザインについて教えてください!】

- かわいいイラストがとても素敵ですが、デザインの学校など行かれたことはありますか?

はい。高校と専門学校が一緒になっている学校行ったんですが、私が高校2年生の時に潰れてしまいました。

ただ、卒業したい人は課題を提出すれば高校3年までの卒業証書を渡してくれるというシステムだったので、課題をせっせと描いて出して卒業しました。

先生も足りなくなって課題も自習のような形になったので、勉強らしい勉強をさせてもらえませんでした。あとは、小さいときに絵画教室に通っていたぐらいですね。

それ以外は独学です。女の子の絵をいっぱい描いていた時に憧れの人がたくさんいて、その方たちの技術を見ながら勉強してきました。

なので最低限の技術しか持ってないんです。「囲んで塗る!」みたいな。特殊な効果はできません。Photoshopなどのツールは、高校を出た後に就職したデザイン事務所で覚えましたね。

- 今はどんなツールを使って地図やイラストを描かれていますか?

Photoshopで描いています。だいたいはデジタルで描いていますが、もともとは手描きが好きなのでラインだけ鉛筆で色つけ等はデジタルというパターンもあります。イラストはコピックを使って描いたものもありますね。

- 使っているのはパソコンですか?それともiPadなどのタブレットでしょうか?

パソコンを使っています。手元はマウスです。ラインはさすがに手描きですが、それをスキャンして、マウスで色つけをしています。

ペンタブも使ってみたのですが、画面と手元とを両方気にしないといけないのでやめました。本当はiPadを使いたいんですけどね。それ使えたら大分楽になりますよね。

- 1枚仕上げるのにどのくらい時間かかりますか?

全て取材が終わっていたら1〜2日でできます。ベースの道を描くのにちょっと時間がかかって、あとは結構早いですね。イラストは自分で撮った写真やネットで見る素敵な角度の写真を見つけて、それを見ながら3分ぐらいで描きます。

【Strolyを利用してみて感想は?】

- Strolyにアップされて変わったことはありますか?

そうですね、Instagramでは海外の方からの反応が増えました。
やはり、わたしのアカウントだけやと日本語でアップし続けているので、日本人の京都が好きな人のフォロワーさんが多かったんですよね。
でもStrolyさんがアップしてくださると、そこから海外の方のフォロワーさんが増えたり、コメントが残っていたりしているので、「英語頑張らなあかんな」と思ってます。

- どこの国の人から反応がありますか?

だいたいは英語圏の方からですが、一回インドかな?あまり見たことがない言語で「素敵です!」というコメントが付いていたこともありました。

【読者にむけてアドバイス】

- マップを描いてみたいけど何から始めていいかわからない、描いたマップをどこかにアップロードして見られるのが恥ずかしいと思っている人になにかアドバイスはありますか?

自分の好きなもののマップを描くことから始めるのがいいと思います。食べ物でもいいし、ドラマの聖地巡礼でもいいし、好きなことなら描けそうかなと思います。

- 鴨川ゆかさんの地図はその登場人物からストーリーが垣間見れるのですごく親近感が湧いていいですね。

そうなんですよ。人を描くと、なんというか地図に命が吹き込まれたような気がしていています。それと純粋に人を描くのが楽しいのもありますね。
ちなみに地図に出てくる人たちは、家族と近所のママ友です。一応、「出てもいいよ」って言ってくれた人たちを描いています。

お仕事とかで描く時は、「こんな人いるかなー」と全然知らない人を描くので勝手にその人との距離を遠く感じたりするんですけど、知り合いを描いていると、「この人やったらこうするやろうなー」という表情や仕草をかけるので、面白い。

もし人を描きたいけど「どうしようかなー」と思っていたら、知らない人より知っている人を描くのをオススメします。

【これからの展望】

- 今後どんな地図を描きたいと思っていますか?

仏像マップは描きたいと思っています。イケメンの仏像とかいるんですよ。どこの角度からみるとかっこいいとか、仏像にもそれぞれあって。今勉強中です。

- どれくらいの頻度で描かれる予定ですか?

本当は週一で出したいと思っています。でも、子どもがいると熱を出したりと予期せぬことがあるので、結果一ヶ月に一回くらいの頻度になってしまいます。
描いているけどその季節が終わってしまった…というのも結構あります。

本当は、毎月の気になるイベントマップをやりたいんですけど全然追いつかないことが多いです。おまんじゅうや和菓子もやりたいですね…

- 鴨川ゆかさんの目を通した京都を見られるからそれぞれのマップがすごくおもしろいなと思います。
日常の場面を切り取っているから誰かのホームなんだ、だからリスペクトしないといけないなという気持ちにもなって。こんな地図がたくさんあれば色んな国が近く感じられて、もっと繋がっているように感じられるのでいいなと思いますね。

確かにそうですね。親近感がわくというか、ガイドブックではオフィシャルすぎるということですよね。
いつも頭のどこかで「でもガイドブックに載ってるしな」というのと戦っているんです。自分の言葉で書いたらちょっとは差別化になるかなと思っていたんですけど、そういう話を聞くともっと挑戦したくなります。

まだまだ温めている地図があるのでどんどん発表していきます。

これからのマップも楽しみにしています。今日はありがとうございました!

Stroly.comでは今回紹介した地図の他にも、鴨川ゆかさんによるたくさんのステキな地図を見ることができます。
ぜひ新しい京都を発見してみてくださいね。

鴨川ゆかさんの最新情報はこちらからチェック!
TwitterInstagramブログ「京都の花街で町家暮らしはじめました」

Categories

Tags