土佐町は高知駅から高速で約1時間、人口4000人程度の中山間地です。
今回地図カフェでコラボレーションしたのが、
その土佐町で教育事業を展開するNPO法人SOMAです。
NPO法人SOMA
SOMAの代表理事、瀬戸 昌宣さんはアメリカの大学で農業昆虫学の博士を取得し、
その後も博士研究員として研究されていました。
アメリカから土佐町に移り住み、2017年SOMAを設立。
以来、まちの教育に携わっています。
SOMAの皆さんは一流の研究者や教育者であり、
地域資源と最先端のテクノロジーを活用して学びの場を提供しています。
会場はNPO法人SOMAの拠点である「あこ」で、
夏の4日間に渡り開催された「SOMAフェス」の最終日に地図カフェを実施しました。
地図カフェinあこ
今回のコンセプトは、
地図づくりのワークショップを通し、みんなの頭にそれぞれあるそれぞれのトサチョウを「土佐町」にまとめあげていく“トサチョウ becomes 土佐町.”
そこで今回の地図カフェでは、
土佐町の地図作りワークショップを実施しました。
・60年前の古地図で歩くまち歩き
・60年後の未来予想図を考える
2本立てです。
参加者は、土佐町やその周辺に住む地域の方や、移住者、
SOMAでインターンシップをしている学生など年齢も所属も様々でした。
60年前の古地図で歩くまち歩き
今回まち歩きの地図となった地図は60年前の古地図です。
土佐町の現在のメインストリートとなる国道や、
四国地方最大級のダムである早明浦ダムが建設前の町の姿の地図でした。
参加者の誰もが未体験の地図を持って歩いてもらい、
フラットな視点で町を観察します。
Strolyマップで現在地を確かめながら、
地図に載っている痕跡を目指します。
いつの間にか、先輩移住者や町で育った人たちが自ずと自身の経験を語り、
グループを先導するガイドとなっていました。
まち歩きの後は、見つけてきたものをスケッチにして各グループでシェアします。
スケッチにすることで、自身の見え方がビジュアル化され、
同じコースを歩いた他のメンバーとの視点の違いに気が付きます。
まち歩きで見つけた町の姿の移り変わりから、
60年の時の流れを感じ、ここからは各チームで60年後の土佐町について考えます。
「60年前の地図でまちを歩き、60年後の未来予想図を考える」
最後の発表では3チームが、
「見つけてきた現在と60年前との違い」と「未来予想図」を発表しました。
あるグループでは、
夏休みの期間を利用して土佐町にきている高校生より、
「まち歩きで聞いた、昔近くの小学校でやっていた川プールを復活させたい。」
という声があがり、
それに対して、役場の職員さんより、
「実は…」と、
かねてから個人的に構想を練っていた川での水遊びを中心とした
レジャーパークの構想のお披露目の機会になったり、
あまり語られてこなかった、町の未来について
参加者それぞれの思いを打ち明けるきっかけとなり、議論が盛り上がりました。
普段はあまり意識することのない自分たちの地域ですが、
地図を通してまちをみることで、魅力の再発見や当事者意識を持つきっかけとなりました。
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地図クッション
ワークショップ以外にも、
今回作ったのがこの「地図クッション」!
地図クッションは、
まち針を刺すことでコメントシートで紹介したスポットの紹介が可能。
地図製作のための、参加型のスポット集めができます。
ワークショップのテーマに合わせて、
「未来」「現在」「過去」3色のまち針を置いています。
家族から聞く、過去の町の姿や歴史などの「過去」
オススメしたい好きな場所などの「現在」
そして、こうなって欲しいと思う町の姿「未来」
どんな針が集まるか、こちらも楽しみです。
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■NPO法人SOMA
高知県土佐町で教育事業を展開するNPO法人。
https://nposoma.org/
★参加者に動画レポート公開いただきました!
当日の参加者の気分でイベントが味わえる内容に編集されています。
Strolyとイベントを企画したい方、イベントに参加してみたい方一度ご覧になってみて下さい。