Stroly BLOG

地図の整理を行っています

部屋から出ずとも名所はめぐれる

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デザイン地図の可能性に着目するStrolyが世界各国から収集したコレクションの整理について、ゲストライターの高野さんに書いて頂きました。
3回にわたりその模様を紹介いたします。今回はその第1回です。

 

はじめまして、ライターの高野鉄平と申します。
普段はサブカルチャー系のジャンルを中心に情報サイトの記事を書いたり、依頼を貰って文章を寄稿したりと、フリーランスで活動しています。
今回はStrolyさんが収集されている地図の整理のお仕事をいただき、その様子をブログに書くことになりました。
これから3回ほどの連載で、整理の様子や、作業中に見つけた地図について、お届けしていきたいと思います。

 

さて、みなさんは旅行をする時、旅先の情報をどのように手に入れているでしょうか?
今の時代、旅行誌や旅行代理店のパンフレット、インターネットなどを見れば、簡単に全国各地の名所や名物などを知ることができ、楽しい旅行計画が立てられることでしょう。
あえて全く情報を入れず、体当たりの旅を楽しむ! という方もいるかもしれません。

 

ちなみに僕は、下調べと予定作りに時間をかけたのに思いつきで横道に入り、予定と道を見失うタイプです。計画は粉々になりますが、これはこれで楽しい出会いや発見が。
最近はスマートフォンの地図アプリなども充実しているので、目的地までの道がわからず困る……ということも少なくなりました。

 

旅の情報源として、駅や観光案内所などで配られている観光マップや食べ歩きマップなどは、旅行経験がある方なら一度は手に取ったことがあるのではないでしょうか。
Strolyでは、社員の方が仕事や旅行で訪れた先々の、こうした地図を収集しています。その数、国内外あわせて約6000点。現在も増え続けています。
いままで受け入れ体制ができていませんでした。

 

引っ越しなどを経て、このように大小様々なダンボールに入った状態でした。
これをオンラインマップ「Stroly」などに活用したいということで、まずは整理整頓し、検索用のデータベースを作るのが、僕たちの役目です。作業には4人で挑みました。

 

まずは、国内外混ぜこぜ状態の地図を、国内なら県、海外なら国ごとに分類します。
商店街のイラストマップなど「ご当地」すぎて逆に場所がわからないものや、ロシア語など慣れない言語で書かれたものもあり大変でしたが、宝の地図を解読しているようで、面白くもありました。

 

一番多かったのは京都の地図で、約900点ありました。
写真は、京都市内の名所を時代ごとにめぐるというコンセプトの観光マップ。地図の前ページがトレーシングペーパーになっていて、そこに描かれた名所のイラストと地図を重ねて楽しむことができます。
分類ができたら、通し番号を振り、ファイリング用のポケットに入れていきます。

 

そして、いよいよデータベースの作成。
検索や絞り込みができるよう、タイトルや番号、地域などの情報を入力します。
北海道から沖縄まで順番に、地図をひとつひとつ確認しながらの作業は、想像以上に根気との戦い……。
1日300点ほどしか入力できないため、一番数が多い京都府は脱出に3日かかりました。

 

そんなこんなで日本国内の地図のデータ入力が完了!
全部で4879点ありました。これは入力完了時の数なので、今はもっと増えています。
陽射しの暑い7月初旬に作業を始め、終わったのはすっかり寒くなった10月末。約3ヶ月で日本を(文字通り「地図上」で)縦断しました。
実際は会社から一歩も出ていませんが、地図だけは全国のものを大量に見たので、終わったときには長旅を終えたような達成感がありました。

 

現在は、海外の地図の整理中です。
メンバー全員旅慣れてきたのか作業の進みが早く、2ヶ月くらいで世界一周できそうです。

 

以上、地図の整理作業の様子をお届けしました。
整理したデータをもとに、「Stroly」のコンテンツを増やしていきたいとのことなので、期待して待っていただければと思います。
次回は、整理中に見つけた、日本国内のちょっと変わった地図などを、いくつか紹介します。
それでは、またお会いしましょう。

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