②コロナ前と後では製作になにか変化はあった?あればそれはどんな変化?
変化はあまりないかな。
わたしはどちらかと言うと依頼されたら作るって感じが多くなってきたのもあるし、正直イラスト地図を作成するスキマ時間がないのです。。。コロナで新しい場所に行けてないから気持ちがイラストマップを作成したいというモチベーションが下がったのも理由になるかもしれないね。
たしかに、めちゃくちゃ忙しそうだもんね。
でも変化がないっていうこともすごく大事なことだと思う。一貫してるじゃない。
逆にわたしは社会の変化にもろに影響を受けてしまって「私の好きなお店とかカルチャーがなくなる前になんかできることなんかしなきゃ‼︎」って思いながらマップ作ってたから実は結構追い詰められてたかもって今になって思う。とはいえ自分の変化はすごくポジティブに捉えてるけどね。
そうだったんだ。わたしはリモートしながら家でできることをしっかりとやっていこうって感じだったから、新しい技術を学んだり、できなかったビデオの編集とか。イラストにしてもIsometric viewでのイラストを作ってみたりして。一個一個今できることをやったって感じだったかな。そこに集中すれば時間も流れるだろうしって。
自分の生活のリズムを整えられて、自分の時間をちゃんと生きるようになったので、いい意味で2020年は記憶に残る一年でしたね。
お互いポジティブでよかった。
あ、そういえば一時期、マップの使われ方がすごいネガティブに使われてるなって感覚があって「なんでやねん!」って思ってた。
例えば?
海外サイトで、新型コロナの感染者数を表すのに世界地図を使ってどんどん赤くなっていくみたいなのがあったじゃない?
インフォグラフィックとしては一つの解なんだけど、マップっていうものがネガティブなものを見せるためのものになってて、すごいネガティブな気持ちになりましたね。
たしかに。ニューヨークタイムズが作ったCovid-19のマップがあって、それだと赤い点が武漢からどんどん世界中に広がるんだよね。その使い方は悪い使い方じゃないし、ちゃんと事実を伝えてるんだけど、これだと嫌中国みたいなのが広がっちゃうんだろうなって私も思った。正しい情報だけど、恐怖心とか嫌悪感を煽るものは嫌だよね。
そうなんですよ。
新型コロナの登場でただでさえ不安な気持ちがあるのに、更にネガティブな気持ちを煽るようなマップの使い方がされててすごく嫌だったので、『SAVE UNDERGROUND KYOTO』や『MUSIUM HOPPINNG MAP』を作りました。
なんかこういう「コロナに負けたくない!色々やってるで!」みたいなことを表現したかったんだよね。
あ、じゃあ朝日メディアラボとのコラボレーションはどうだったの?怖いものだった?
「怖いもの」っていうよりかはもうすこし「客観的」だったかな。
このマップはネガティブな時も見れるけど、ポジティブな時も見れるし、どれか一つにしかフォーカスを当ててるものじゃなくて、ニュートラルも含めた三つの感情を時系列で見れるからコロナ禍の日本を知れるいいツールになったと思う。
なるほどね。そういう意味合いではOKなんだね。
③Stroly映えするピンって?
アクセスマップを作った時にやっぱりピンはGifで動かさないとなって思った。
Gifで動いてるからランドマーク自体が目立つし、押してみようと思うし、知ろうと思うんだろうなって思った。だからただの停止ピンはちょっと物足りないかなって思ったかな。
たしかに、動きがあることでよりゲーム性がちょっと出るというか、人間の好奇心をくすぐるものになりますよね。実はわたし最近あんまりピンのこと考えてなくて。
え?!一番考えてるんじゃなかったの?
その、ピンのデザインっていうよりかは、ピンの中身についてすごい考えてます。
というと?
何のコンテンツだったらみんな離脱しないんだろうというか、そもそもなんのコンテンツを入れることができるのかというところから色々試してみてます。
でもGifのピンも試してみたい!というのも今、行動心理学とかゲームを作る時にどんなことを気をつけてるかみたいなことが書かれてるすごく読みやすい本があるんだけど、それを読んでてすごく興味があるんだよね。
へえ!それわたしも読んでみたい!
わたし全くゲームしないんだけど、UI的にはゲームっていい物があったりするって話を聞いてから気になってるんだよね。
わたしもほとんどゲームしないんだけど、ゲームってすごい時間も使うし、人を夢中にさせるじゃないですか。マップも人を夢中にさせるにはきっと、ゲームの要素があった方が人を夢中にさせることができるんだろうなって思ってて。本を読んでいる中で改めてスーパーマリオは本当によくできてるなって思いました。
そうそう。あれは伝説だからね!